テレビCMや広告などでよく目にする過払い金請求をした場合、ブラックリストには載らずに手続きをすることができます。ただし、ブラックリストに載ってしまう場合もあります。同じ過払い金請求なのに載るケースと乗らないケースがあることはあまり知られていません。この記事では、どんな状況のときに載らないのか、どんな状況のときに載ってしまうのかについて書いていきたいと思います。
ブラックリストに載らずに過払い金請求をするには、借金を完済している必要があります。 借金を完済している方が過払い金請求をした場合はブラックリストに載ることはまずありませんので、過払い金請求をする権利がある方は何も気にせずやりましょう。
何も心配することはありませんが、ひとつだけ注意が必要なことがあります。それは、過払い金請求の時効です。過払い金請求の時効は最終取引日(借金を完済した日)から10年です。時効を迎えてしまった場合、取り戻せるはずだった過払い金は1円も取り戻すことができなくなってしまいます。
「ブラックリストに載らないし今度、時間があるときにやろう」と過払い金請求を先送りにして時効が成立してしまい過払い金がなくなってしまうという方は多くいます。そうならないためにも、借金を完済している方は1日でも早く過払い金請求をしましょう。
借金を返済中で過払い金請求をし、戻ってきた過払い金で借金を完済できた場合もブラックリストには載りません。ただし、司法書士や弁護士などの専門家に依頼した場合は、業者によっては過払い金請求の合意がとれるまでブラックリストに登録されてしまう可能性があります。戻ってきた過払い金で借金が完済されればブラックリストから情報は削除されるのでご安心ください。
借金を返済中のときに過払い金請求をした場合、戻ってきた過払い金で借金が完済できればブラックリストには載りませんが、借金が残ってしまった場合はブラックリストに載ってしまいます。理由は、借金を完済できなかった場合は任意整理をした扱いになるからです。
返済中の過払い金請求にはブラックリストに載るケースと載らないケースがありますので、事前にいくらくらいの過払い金を取り戻せるかを知っている必要があります。過払い金の金額を知る方法は、利息制限法の上限金利(15%~20%)による引き直し計算をすることです。
引き直し計算は自分でもやることが出来ますが計算が複雑で一般の方では難しいので、弁護士や司法書士などの専門家に依頼しましょう。事務所の中には引き直し計算を無料でおこなってくれる事務所もありますので利用してみるのもいいかと思います。
過払い金請求をした場合、ブラックリストに載るケースと乗らないケースがあり、借金を完済している方や、返済中に過払い金請求をして取り戻した過払い金で借金を完済できた場合はブラックリストには載りません。ただし、返済中の過払い金請求は業者によっては過払い金請求の合意がとれるまでの間はブラックリストに登録する場合があります。
借金を返済中で過払い金請求をして取り戻した過払い金で借金を完済出来なかった場合は任意整理をしたという扱いになりますので、ブラックリストに載ってしまいます。
返済中の方が過払い金請求後に借金を完済できるのか、できないのかを判断するには事前に引き直し計算をしてどのくらいの過払い金がでるのかを知っておく必要がありますが、引き直し計算は複雑で難しいので弁護士や司法書士などの専門家に依頼することをおすすめします。