過払い金請求をする方法は、個人でやる方法と司法書士や弁護士などの専門家に依頼する方法があります。では、どちらがいいのでしょうか?それぞれの状況にもよりますが、専門家に依頼する方がいいでしょう。もし、過払い金請求を個人でやるなら以下のことをすべて自分でやらなければいけません。
■過払い金請求の手続きの流れ
1.貸金業者から今までの取引履歴を取り寄せる
2.過払い金の発生額を調べるための引直計算
3.貸金業者と過払い金の返還額を決める交渉
4.交渉でまとまらなければ裁判になる
5.過払い金の返還
このように過払い金が返還されるまでに色々な手続きをしなければなりません。特に過払い金の返還額を決める交渉や裁判は素人の方だと難しいです。個人で過払い金請求をした多くの方が本来、取り戻せるはずだった金額より少ない返還額になってしまっています。過払い金請求や貸金業者の対応状況がわかるならば問題ないですが、わからないのであれば専門家に依頼するようにしましょう。
では、専門家に依頼した場合はどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?以下に専門家に依頼した場合のメリット・デメリットをまとめましたのでご覧ください。
司法書士や弁護士などの専門家に過払い金請求を依頼した場合、上記の手続きをすべて専門家が代行してくれます。すべての手続きを代行してもらえるので時間や手間をかけずに過払い金を取り戻すことができます。特に貸金業者との交渉や裁判はむずかしい法律の知識や時間がかかるため、代行してもらえるのは大きなメリットになります。
専門家が貸金業者と返還額を決める交渉をするので、個人で過払い金請求をするよりも適正な過払い金を取り戻すことができます。交渉で決まらなかった場合は、裁判をしなければなりませんが、裁判も専門家に代行してもらえます。
もし、家族に内緒の借金を過払い金請求をする場合は、専門家に依頼しましょう。個人で過払い金請求をした場合、貸金業者からの連絡や郵便が自宅に届いてしまい家族にバレてしまうリスクがあります。しかし、専門家に依頼した場合は貸金業者とのやり取りは専門家が窓口になってもらえるので、自宅に連絡や郵便が届くことはありません。
現在、借金を返済中の方にとって大きなメリットとなるのが、取り立てがストップすることです。専門家に依頼した場合、依頼者と貸金業者との間に専門家が入ります。その時点で貸金業者は依頼者に直接取り立てができなくなります。返済に苦しんでいる方は、今後、返済のことは考えずにすみますので精神的にも楽になります。
司法書士や弁護士などの専門家に依頼した場合の唯一のデメリットは、費用がかかることです。ほとんどの事務所が取り戻した過払い金から費用を精算していますので、依頼時にお金がなくても過払い金請求はできます。
上記のとおり、過払い金請求は司法書士や弁護士などの専門家に依頼しましょう。費用はかかってしまいますが、取り戻せる過払い金の金額や手続きの手間や時間を考えると専門家に依頼することが過払い金請求をするうえでの最大のメリットとなります。相談料が無料な法律事務所はたくさんあるので、いくつかの法律事務所に相談してみて自分に合った法律事務所に依頼しましょう。